Kiyoko Miwa
| 社会福祉学とはなにかへ |
専門領域およびその概要
児童福祉論
子どもの福祉に関することを広く取り上げます。多くの親が直面する子育ての難しさ(それを軽減するための子育て支援の現状と課題)、子ども虐待、親と一緒に暮らせない子どもが受ける社会的な養護など、日本が抱えている子どもをめぐる課題について学び、その子どもたちの家族への支援について考えます。
近年の研究テーマ
里親(子)に関することを研究テーマとしています.これまでは,「なぜ日本では里親委託が伸展しないのか」をテーマに研究を続けてきました.今後も継続してさらに追及していきたいと思っているテーマです.
また,近年では,里親支援機関や児童養護施設・乳児院に配置されている里親支援専門相談員についての現状と課題についてのプロジェクト研究や社会的養護の自治体間格差の実態と要因にせまる研究に参加させていただきました.
現在は,民間フォスタリング機関等が行う里親支援の成果指標や評価にかかわる研究プロジェクトに参加させていただいています.
担当授業
学部担当授業
- 児童福祉論A
- 児童福祉論B
- ソーシャルワーク演習1A
- ソーシャルワーク演習1B
- ソーシャルワーク演習1C
- ソーシャルワーク実習指導1
- ソーシャルワーク実習指導A
- ソーシャルワーク実習指導B
- ソーシャルワーク演習2
- ソーシャルワーク実習1
- ソーシャルワーク実習
大学院担当授業
- 児童福祉論研究A
- 児童福祉論研究B
- 研究指導1
- 研究指導2
※詳細はシラバスをご覧ください
研究実績
- 三輪清子・森和子・山口敬子・横堀昌子(2011)「里親支援機関事業の実施状況と課題」『新しい家族』第54号,pp.42-71,養子と里親を考える会.
- 三輪清子(2011)「里親委託と施設委託の関係の長期的動態――1953年~2008年の時系列データの分析から――」『社会福祉学』第52巻2号,pp.43-53,日本社会福祉学会.
- 三輪清子(2012)「2000年以降の里親委託の増加をもたらしたもの――児童虐待の増加の直接的効果と間接的効果をめぐって――」『社会福祉学』第53巻2号,pp.45-56,日本社会福祉学会.
- 全国里親委託等推進委員会編,三輪清子(2015)「平成26年度調査報告書」全国里親委託等推進委員会.
- 三輪清子(2015)「里親のリクルートと育成のこれから――2014年度全国里親委託等推進委員会の調査を踏まえて――」『里親と子ども』Vol 10,pp.21-26,明石書店.
- 三輪清子(2016)「なぜ里親委託は伸展しないのか?――里親登録者不足仮説と里親委託児童限定化仮説――」『社会福祉学』第56巻4号,pp.1-13,日本社会福祉学会.
- 三輪清子(2017)「2000年以降の要保護児童措置・委託の変遷とその背景――2000年~2015年の統計データから――」『社会保障研究』第2巻2・3号、pp.187-201.国立社会保障・人口問題研究所.
- 三輪清子(2018)「『里親の不足』の意味するもの――なぜ『里親は足りない』のか――」『福祉社会学研究』第15巻,pp.93-113.福祉社会学会.
- 三輪清子(2020)「里親家庭の『おわかれ』にかかわる3つの視角」『福祉社会学研究』第17巻,pp.31-50.福祉社会学会.
- 三輪清子(2021)「子どもの心の傷を癒やす家庭養護推進に必要な医療・保健の役割」『公衆衛生』第85巻9号,pp.591-595.医学書院.
社会的活動
- 川崎市児童福祉審議会委員
- 江戸川区里親委託推進委員会委員
プロフィール
1996年和泉短期大学児童福祉学科卒業後,児童養護施設職員(保育士),学童保育所職員(などを経て,2003年東京都立大学人文学部社会福祉学科入学.2008年に卒業後,首都大学東京大学院人文科学研究科社会行動学専攻社会福祉学分野前期課程進学,2014年同博士後期課程を修了.博士(社会福祉学)取得.
全国里親委託等推進委員会研究員,立正大学社会福祉学部社会福祉学科助教を経て,2017年明治学院大学社会学部専任講師として着任.2021年4月より准教授.