明治学院大学

明治学院大学

社会学部

社会学科

社会学科

半澤 誠司

Seiji Hanzawa
教員紹介プロフィール写真
1-0704(本館7階)
-
shanzawa@soc.meijigakuin.ac.jp
-

近年の研究テーマ

  1. アニメ産業を対象に、2000年代のインターネットの急速な発達、企業合併、国際化の進展などの変化を踏まえて、生産工程、技術、取引関係、労働市場、などの特性に注目し、顕著になってきた地方立地の意味。
  2. 地方への移住や経済活動の活性化が、日本社会にとってどのような意味を持つのか。
  3. イノベーションを起こすエコシステムについて、日本で発展させるべき方向性。

担当授業

主な学部担当授業

  • コンテンツ産業論
  • 情報社会論

主な大学院担当授業

  • 文化産業論研究

主な業績

業績の詳細は以下のWEBサイトをご覧下さい。

https://researchmap.jp/read0144968

著書

  1. 半澤誠司:コンテンツ産業の集積,松原宏編著『新経済地理学概論』原書房, pp.177-207,2022年.
  2. 半澤誠司:都市に集まる創造産業,伊藤達也・小田宏信・加藤幸治編著『経済地理学への招待』ミネルヴァ書房,pp.214-231,2020年6月.
  3. 半澤誠司:文化産業,経済地理学会編『キーワードで読む経済地理学』原書房,pp.495-512,2018年.
  4. 半澤誠司『コンテンツ産業とイノベーション-テレビ・アニメ・ゲーム産業の集積』勁草書房,2016年.
    →平成28年度中小企業研究奨励賞 経済部門準賞 受賞
  5. 半澤誠司・武者忠彦・近藤章夫・濱田 博之編『地域分析ハンドブック―Excelによる図表づくりの道具箱』ナカニシヤ出版,2015年.

論文

  1. 半澤誠司:2019年学界展望 流通・交通・サービス.人文地理72(3), pp.274-278, 2020年.
  2. 西野史子・半澤誠司:イノベーション・エコシステムと地域・専門職労働-米国東部ボストン地区の事例-.一橋社会科学 12,pp1-26,2020年.
  3. Hanzawa,S.: Geographical dynamics of the Japanese animation industry. Netcom 33-3/4, pp.1-18, 2019年(招待有)
  4. 半澤誠司:文化統計整備への期待.統計 69-10,pp15-20,2018年.
  5. 半澤誠司:誰のためのリオデジャネイロ五輪であったか?.E-journal GEO 13-1,pp.296-311,2018年.
  6. 半澤誠司:U・Iターン者の語りからみる『田舎』と『都会』.明治学院大学社会学部付属研究所研究所年報 47,pp.29-73,2017年(原祐二・三瓶由紀と共著).
  7. Recasting the agglomeration benefits for innovation in a hits-based cultural industry: evidence from the Japanese console videogame industry. Geografiska Annaler: Series B, Human Geography 99-1, p.59-78, 2017. (Yamamoto,Dと共著).

その他

  • 『新詳 資料 地理の研究』(分担執筆),帝国書院,2009年.

社会的活動

  • デジタルコンテンツ業雇用高度化懇談会委員,2006年.
  • 大学入試センター試験作問委員(地理),2011年~2012年.
  • コンテンツ海外展開情報基盤整備委員会,2012年.
  • アニメーション産業における下請環境改善に向けた検討委員会委員,2015年.

メッセージ

日本が長いこと不景気にあるせいなのか、いつの頃からか、「無駄」を排除して効率的に組織も人生も運営していこう、という風潮が強くなったように思えます。人生で最も自由な時間を謳歌できるはずの大学生の間でも、それは変わりません。一方で、これまた近頃強調される「創造性」は、ある程度の「無駄」の中から育まれていくものだということが、経験則だけではなく、社会学などの研究によって明らかになってきました。

何が役に立つかは、案外最後まで分からないものですし、大学生の期間ぐらいは、目先の役立ちそうなことばかりをやるのではなく、興味の赴くままに、勉強に限らず、様々なことに手を出してみるのもいいと思います。何の役に立つのだろうなんて言わずに、社会学の勉強にも4年間ぐらい思いっきり打ちこんでみて欲しいなと、思ってはいますが。ですから、色んなことをするために、そして「無駄」なこともするために、一つ一つの行動を速くして時間を確保するという効率性の追求は必要になってくるのも現実ではあります。後々振り返って大学で学んだこと全てに意味があったということはないでしょうが、やっておいて良かったと思えることもきっとあるでしょう。

大学の研究者の存在意義も、一見どこまで社会の役に立っているか分からないけれど、実は社会の「創造性」の源泉の1つであるような、そんな社会にとって意味のある「無駄」、というところにあるのかも知れません。

ゼミ紹介

ゼミの紹介へ

「文化・経済・地域、そしてそれらの関係性」について考えるゼミです。基本的に、3年生の前期は文献を読み、 疑問や論点を提出し、教員による解説や突っ込みも交えながら議論しています。夏休みから後期にかけては,各自で決めた研究テーマに関する期末レポートを執筆します。4年生は、3年生の期末レポートも踏まえながら卒論執筆を進めていきます。テーマは「「文化・経済・地域の関係性」に囚われる必要はないですし、自由に決めて構いません。ただ、指導教員は、作品論などは不得手であり、組織・産業や地域といった観点から 考える方が得手ではあります。

ゼミはサークルではありませんし、あくまでも学問の場です。しかし学問は、実に人間的な営みであり、机上に留まるものではありません。ゼミでは机上学習を重視してはいますが、それは実際に現場に出た際に深い関わり方ができるための準備ですし、他者への多面的な理解を可能にし、人間関係を育むための手段になり得ます。

そのように考えてもいますので、教室外の活動としては、美術館などの文化的施設やイベントを見に行く時があります。また、学年を超えた飲み会なども行っており、ゼミ生同士は仲が良いようで何よりです。学習・研究活動を通じて、気の置けない友人ができることが、ゼミの一番の醍醐味だと思っています。

hanzawa2024-01.jpg
2014年度卒業生と(2023.11.23)

hanzawa2024-02.jpg hanzawa2024-03.jpg
夏のゼミ合宿(2023.9.10-12)

社会学部生のための手引き集

学びのガイド

社会学科・社会福祉学科の情報を発信しています。