明治学院大学

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社会学部

社会福祉学科

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宮﨑 理 (担当科目:ソーシャルワーク2)

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専門領域あるいは担当科目の紹介

ソーシャルワーク2

ソーシャルワーク方法論の基本的な事柄を学ぶ科目です。ミクロ・レベルのソーシャルワークのうち、個人や家族を中心とした実践の展開過程の特徴と支援の方法を学びます。講義で中心となるのは、人と環境の交互作用に焦点を当て、クライエントとともにどのようにして問題解決を図るのかという、ジェネラリスト・ソーシャルワークの基本的な知識を修得することです。ジェネラリスト・ソーシャルワークとは、1990 年代以降に、ケースワーク、グループワーク、コミュニティワーク(コミュニティ・オーガニゼーション)といったソーシャルワークが融合して発展した統合的なソーシャルワークのことです。

ソーシャルワークは、単なる「やり方論」ではありません。方法論を学ぶ中でも、ソーシャルワークそのもののあり方を問うことや、人間観、社会観などについて考える営為が必要不可欠です。この講義を通じて、学生のみなさんが「ソーシャルワークとは何か」を自分の言葉で表現できるようになり、ソーシャルワーカーとしてのアイデンティティを獲得していくことを期待しています。

専門領域の理解を深めるための文献紹介

  1. 横山登志子・須藤八千代・大嶋栄子編著(2020)『ジェンダーからソーシャルワークを問う』ヘウレーカ フェミニズムとジェンダーの視座を通して、ソーシャルワークを批判的に検証し、その変革への糸口を探る論稿集です。
  2. 三島亜紀子(2017)『社会福祉学は〈社会〉をどう捉えてきたか:ソーシャルワークのグローバル定義における専門職像 』勁草書房  「ソーシャルワークのグローバル定義」に新たに盛り込まれた「地域・民族固有の知」「社会的結束」「多様性」の3つの概念を手がかりに、社会福祉学における「社会」という概念の内実を問う一冊です。
  3. ジュディス・バトラー(2007)『生のあやうさ:哀悼と暴力の政治学』以文社  直接的にはソーシャルワークに関する本ではありませんが、人びとの生についてどのように考えれば良いのか、示唆に富む内容です。

その他

福祉を志す高校生・大学生へのメッセージ

学問とは非常に孤独な営みです。しかし、開いた本の頁に書かれた言葉の中に、あるいはどこかで耳にした一言の中に、自分と連なる「誰か」を見つけることでしょう。それは、他者に向かって開かれているということです。

社会福祉学は、誰かを「支援」するため(だけ)の学問ではありません。他者と決して分かち合えないものを抱えながら、それでも他者なしには存在しえない私たちが、どのようにすれば共に生きていくことができるのかを探究する営為です。その中には、自分自身の生き方や、社会のあり方を問うことも含まれていることでしょう。

社会学部生のための手引き集

日々の社会福祉学科

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