1年次秋学期に全員が履修する「社会学基礎演習」では、「ビブリオバトル」「ファッション雑誌のジェンダー分析」に続く 3つ目のワークとして、「エスニシティのグループ調査」を行いました。
12月5日、各クラスで報告会がありました。
日本社会において外国にルーツをもつ人びとの数は近年急速に増えるとともに、エスニシティの多様化も進んでいます。「日本人」と「外国人」といった明確な境界が曖昧になりつつある一方で、格差や差別の問題は残っています。
このワークでは、どのような人たちがいかなる経緯で来日し、どういった地域で、どのように暮らしているのか、実際に現地に出かけて行って調べることがテーマです。
①日本最大級のチャイナタウンである豊島区・池袋地区の歴史と現状、②韓国人にとどまらず多様化が進む新宿・大久保地区のエスニシティ現状、③新宿・高田馬場地区に集うミャンマー人文化の多様な相貌(少数民族を含む多様な食文化など)、④戦前~戦後期に沖縄系移住者の街ができ、20世紀末以降、沖縄にオリジンをもつ日系ブラジル人が集まってきた横浜・鶴見地区の歴史と現状、などをテーマに、さまざまなグループ調査報告が行われました。
エスニック・フードを実際に賞味し、また買い求めてプレゼン時に持参してくれたグループもありました。
(石原 俊)